2016/12/3
  起動USBスティックの作り方
 
Ubuntu(linuxBean12.04.4)を「unetbootin」を使用しないでUSBメモリにフルにインストールします。USBメモリの容量すべてを活用し、保存したデータをWindowsから、読み込める領域も確保。

「unetbootin」は、よくつかわれるソフトですが、基本的にUSBメモリを「ライブCD」の代わりに使用するという目途と思われます。

設定ファイルなどは「unetbootin」起動時に保存領域を指定できますが、それも最大4GBの中で設定されてしまうようです。USBメモリの容量をフル活用して、仕事環境をまるごとUSBメモリに確保したい場合は、USBメモリをハードディスクのように扱い、そこにUbuntuをインストールするとよいようです。
1 はじめにUSBメモリのパーティションを設定。
① あからじめ作成しておいたUbuntuのライブCDを起動。
② デスクトップが現れたら、パーティション編集ツールである「GParted」を起動。
③ USBメモリをコンピュータにセット。
 USBメモリは/dev/sdb1(一例)にマウント。
④ 次に、USBメモリのパーティション操作を進めていくので、USBメモリがどこにマウントされているか必ず確認要」。
 まちがって操作してしまうと既存のハードディスクにあるOSを削除してしまうことになりかねません。容量も表示されるのでUSBメモリのものと一致するか確かめる。
2 USBメモリのパーティションを分割。
① USBメモリをパソコンのUSBスロットに挿した状態で、「GParted」を起動。
② 起動後、右上端の「/dev/sda  (xxxGiB)」と表示されている部分をクリック。
③ 本体のディスク以外に、「/dev/sdb (USBメモリの容量)」が現れるので、選択する。
④ USBメモリは、FAT32形式でフォーマット済みとなっている場合が多い。緑の枠内で右クリックして「アンマウント」を選んで、編集可能な状態にする。
3 次はもう一度右クリックして削除を選択。
4 右クリックから「新規」を選択し、WindowsやMacなどでも読み書きができる領域を作成。
 「新規パーティションの作成」画面が別ウィンドウで出るので、「fat32形式」で好きな容量で、左詰めで、すなわち先頭部分に領域を確保。
 Windowsは、ext2,3,4などのLinux形式のファイルシステムの領域を、またいで参照することができない。したがって、WindowsやMac上でこのUSBメモリを挿した時に、データを読み書きできるようにするには、このように先頭部分に「fat32形式」で領域を確保しておく必要がある。

5 「追加」ボタンをクリックして、続けて残りの部分にUbuntu用に「ext4」形式で領域を確保する。
 データの書き込み回数に制限があるUSBメモリということを考慮して、スワップ領域は、作成しないようにする。
次に、編集から「保留中のすべての操作を適用する」を選択。

完了するまでしばらく時間がかかる。

6 USBメモリにLinux(linuxBean)をインストール。
通常のインストールと同じ手順と同じだが、右画面がUSBメモリーへのインストールのポイントとなる。
インストールの種類で必ず「それ以外」を選択。

① Ubuntu の CD/DVD を使って起動。
② 1 「live」を選び、Enter キーを押します。

7 インストールの開始

「linux Bean 12.04 のインストール」をクリック。

8 ようこそ画面

「日本語」を選択, 「Ubuntu をインストール」をクリック。

9 Ubuntu のインストール準備。
「チェック」は,納得できる場合に限り「チェック」する。
「インストール中にアップデートする」はチェックをしなくてもよい。
10 ディスク領域の割り当てをします。
通常,「ディスクを削除して linuxBean をインストールを選び 、「進む」をクリックだが、ここでは必ず「それ以外」を選びます。
 選んだディスクの中にあるファイルは全て「削除」されますので注意要。

11 ディスク領域の割り当て
「該当する箇所のデータは全て消える」ことを了解した上で「インストール」をクリック。
当然、etx4でパーティション設定した場所にインストールします。

12 あとは流れに従って進める。

どこに住んでいますか?
タイムゾーンとして「Tokyo」を選び, 「進む」をクリック。

13 キーボードレイアウト

キーボードを選び, 「進む」をクリック。

14 ユーザ名とパスワードを設定

「あなたの名前」(初期ユーザのフルネーム)と, ホスト, 「ユーザ名」(初期ユーザのユーザ名)と, 「パスワード」を設定し, 「進む」をクリック。

15 インストールが始まる。


16 再起動して、USBメモリから起動。
BIOSは、USBメモリから起動するように設定。

17 右は、USBメモリにインストールしたUbuntuのディスクトップ画面。